その、原動力となっているのが抗アレルギー剤とステロイド剤(副腎皮質ホルモン剤)です。現在、ぜん息はアレルギー反応が原因となった気道系の炎症(やけど)によって発症するといわれており、この、アレルギーのやけどの治療薬として最も有効性が高いのがステロイド剤なのです。
しかし、御家族の中にステロイド=強い副作用=危険な薬とのイメージを強くもたれており、ステロイドの使用なくして治療が難しい重症な発作に陥っているお子さんに対する処方にさえ、頑なに拒否される場合が見受けられます。
確かにアレルギー疾患に精通していない医師により安易にステロイドが使用された場合など成長、骨、眼、筋肉、精神等へ障害が発症する事もありますが、しかし、ぜん息の専門医によって、薬剤の種類(例えば吸入ステロイド)、投与する時期や期間、量、投与方法などを症状に合わせて正しく使用すれば副作用の発現頻度は極端に低く、出現しないといっても過言ではありません。
現在、お子さんのアレルギー疾患に悩んでいる御両親は一刻も早くアレルギ-学会が認定する、アレルギー専門医をたずねてください。不十分な治療は慢性化し、難治化の原因となります。
お近くにアレルギー専門医がいらっしゃらないなら当院までおいでください。